ブログに、医療従事者の女性からあたたかいコメントをいただました。
2020年10月10日
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涙が止まらなくなりました。
短歌教室の講師になって今年で10年。
節目の年に短歌教室のみんなで心を合わせて詠み、それを毎日新聞さんが受け止めて素晴らしい記事にしてくださった。
皆さんのあたたかいコメントもとてもありがたかった。
けれど、短歌で医療従事者の方の心を軽くしようなんて思いあがりだったのではないか。
本当に意味があったのだろうか…
と自問自答することもありました。
また、和歌はもともと雨乞いや神話など、目に見えない神様に向けて詠まれてきた文学。
毎月加藤治郎先生に送る短歌は自分の心を定型に映しているけれど、天神橋筋商店街の店主さんや大阪の社長さん、そして今回の医療従事者の方への短歌は水平方向の、目に見える方へ。と目的をもって、ある意味ものすごくダイレクトに詠っているので歌人の中には眉をしかめる方もおられるのではないか…というのもずっと気がかりでした。
でも、間違いじゃなかった。
医療従事者の方の心に短歌が届いていました!
言葉では言い尽くせない想いを、日本語が一番美しく輝くリズムをもつ短歌なら伝えられる。
届く人にはきっと届いていると信じて、これからも短歌を詠み続けていこうと思います。
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