高田ほのか Official Website

  • facebook
  • instagram
  • アメーバブログ

京都文教大学オンライン短歌講座

2021年12月23日

先日、京都文教大学の滋野浩毅先生からご依頼いただき、オンラインで短歌講座をさせていただきました。
どの学生さんも短歌をつくるのが初めてだったにもかかわらず、一所懸命考えて、
最後には全員が一首つくってくれて、感動しました!
一人で五・七・五・七・七を詠むのではなく、「付け合い」という平安時代から続く和歌の遊びを取り入れたのがよかったのかもしれません^^
付け合いは、自分では想像もしなかった一首が完成します。
☆付け合い…二人一組になり五七五の上の句を一人がつくり、それを受けて七七の下の句をもうひとりがつくる(その逆もある)
いろんな講座で付け合いをさせていただくたびに、「付け合いって、文学を越えた現代版コミュニケーションだなあ」と思います。
ペアになった二人にしかわからない、心が通じ合った笑顔をみせてくれるんです
また、荒くなってきていると言われる若者言葉ですが、定型を考えることで
普段話しているときは気づかなかった日本語の豊かな働きが、自然と磨かれていく。
汚い文章を書かなくなり、話すときも自然と美しい言葉を選択するようになってきます。
短歌を学ぶことにより友人関係が円滑になり、美しい日本語を話す若者が増えてくれたらいいなと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★滋野先生のご感想
「短歌は学校の授業で習って以来」という学生がほとんどという中で、授業を通して、短歌が少し身近な存在になったのではないかと思っています。
今回の授業の流れとして、まず短歌の歴史や俳句や川柳との違いを学ぶことで、「学校の授業で習って以来」遠ざかっていた知識を呼び起こし、秀歌鑑賞で親しみやすい題材を扱った作品に触れる中で、短歌は決して難しくも縁遠いものでもない、ということが共有できました。
また付け合いでは、それぞれの上の句下の句が合わさると、思いがけない作品になるという面白さを感じてくれたようです。
短歌とは、自分の身近な題材を選び、自分の感性を信じ、楽しみながらできるもの、ということに気づかせていただいたことが何よりの収穫です。
★学生さんのご感想
・つけ合いをすると自分では予想もつかなかった短歌が出来て面白かった。
短歌を作ったことがなく新鮮な気持ちで作ることが出来た。
・普段使わない表現を使いながら、時間の流れやストーリーを俳句として作った時、いろんな解釈の仕方があり、オンリーワンの作品ができ、感性が高まる経験となった。
・今まで短歌には授業で軽く学ぶで、深く学んだことはなかったが、今回の授業により短歌について深く知ることができたと感じられました。
感想しては、自分の作品と他人の作品を合わせる時に、自分は他人の作品を違う形で解釈していましたが、本人の解釈はまったく異なっていたことです。人の感性の違いに気付けました。
・一つ一つ丁寧に短歌のことを教えてくださってわかりやすかったです。
短歌とか俳句とか作ったのは、小学校ぶりだったので理解したうえで作るのとは違うなって感じました。