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第十回天神祭献詠短歌大賞の授賞式が執り行われました。

2019年9月14日

先週の土曜日、第十回天神祭献詠短歌大賞の授賞式が無事執り行われました。

その様子を、大阪日日新聞様が取材してくださり、一面トップに掲載されました!

この大会最後の年にして、応募数が2000首を超えました。
2010年の第一回目は50首弱からのスタートでしたので、大変感慨深いものがあります。
これも、ご応募くださったお一人おひとりのおかげです。

ここまで長く続けられるとは、正直思っておりませんでした。
この賞は、亡くなる前年の第6回大会まで選者をしてくださった、前天神橋筋商店連合会会長の土居年樹さんが、私の、「「天神祭」を祝う短歌賞を立ち上げたい」という提案に、「おもろいな、やろか!」と大きな心で引き受けてくださったことに始まります。

2015年には、大阪天満宮の正式祭事となりました。
応募されたすべての短歌を道真公に献詠するという、日本全国を見ても稀な、大変贅沢な短歌賞です。

今日まで毎年途切れることなく開催することができたのは、柳野さま、築部さま、香川ヒサ先生、加藤治郎先生、今柄紫峯先生、そして実行委員のメンバーのお力添えに他なりません。

今年が区切りということで、応募用紙に短歌大賞へのメッセージをお願いしました。
すると、子ども部門の皆さんからはこのようなメッセージをいただきました。
「過去の受賞作品を見るといろんな情景が思い浮かんで短歌を作るのがさらに楽しくなりました」「昨年も応募させて頂きました。今年で最後と聞き残念ですが、短歌に残せてよかったです」、一般部門の方々からは「道真公に献詠できて光栄です、天神祭に参加したくなりました」「短歌を作っていると、昔家族で行った天神祭を思い出します」など、あたたかいお言葉をたくさんいただきました。

子どもたちには、祭を短歌に詠むことで、今感じる祭への想いをより深く記憶に残してほしい。大人の方々には、昔の祭の思い出をもう一度蘇らせてほしい。
そして、短歌でしか表現できない「祭」の魅力を全国に発信し、地元に根ざす祭への思いを次世代に伝えていきたい。
この想いで、天神祭短歌実行委員会は運営を続けてまいりました。

10年続けてきて、小さいかもしれないけれど、この短歌賞に関わってくださった方々の心の中に、消えない花火を打ち上げることができたのかなあと今、感じています。

僭越ながら、10年の総括として一首詠ませていただきました。

・十年のこれが祭ぞ五千発の歌が織りなすとりどりの色 

ご応募くださった皆さまの十人十色の「祭」への想いが、天神祭献詠短歌大賞を彩ってくれました。
10年間、本当に、ありがとうございました。